四十肩、五十肩・症例1
2016.01.25
さてさて。
忙しさに追われ、11月以来の症例報告になりました"(-""-)"
なかなかまとまった時間が無くて。
この数日は記録的大寒波らしいですね。
『最強寒波』
長浜はありがたいですね~。昨日までは全く雪も降らず。
今日も昼からはいいお天気です。
しかし、朝から1時間の雪かきで体中バキバキです( ;∀;)
症例:
患者:40代主婦
主訴:昨年秋に転倒して左半身を強打。以来、左肩が上がらなくなった。
所見:左肋骨下部が前後に大きく膨らむ。
左肩80度で疼痛の為、外転不可。
各可動域に制限。
左肩をかばって仕事していたため、左上肢に過度の内旋変形がみられる。
施術:1日目
痛みの為、寝返りを打つのにも一苦労。
炎症の為、夜間痛もあるとのこと。
問診と視診にて左横隔膜の制限がみられ、
検査によって左横隔膜と心膜の制限を見つける。
本人にも肋骨を触って頂くと
『なにこれ!!??』
と驚いた様子。
左前腕と左肩甲帯の可動域を回復させるため、上肢の施術。
かばって仕事していたための身体全体の捻じれの施術。
2回目・3回目
同じような施術。
なかなか仕事も忙しく通院期間が空いてしまう。
症状が頑固。まだまだ修行不足ですm(__)m
しかし夜間痛と寝返りなどの動作で痛むことはなくなる。
4回目(初診から2か月後)
肩甲帯の可動域制限はほぼ消失。痛みもかなり激減。
しかし肋骨下部の前後の膨らみはいまだ消えず。
今日こそは!!と気合を入れ再検査。
神様、ありがとうございます。
原因がはっきり浮き出てきました。
心膜と横隔膜の調整。
施術後。
患者『うわぁ~平らになってる!!』
痛み、可動域ともほとんど改善したため施術終了。
考察:
転倒した際、打撲しました。かなり出血したほどひどかったようです。
身体は事故やスポーツなど、突然の衝撃に案外ともろいです。
やっかいなのは痛めたところと違う場所にその衝撃をため込むこと。
代表的なのは、肝臓や心臓、横隔膜なんかですね。
今回も左肩は確かに強打したかもしれませんが、
実際に可動域を狭くしたり痛みを出してた犯人は下部肋骨と横隔膜だと思います。
痛いところを施術するのが今の日本の医療。
でも治らない場合が多い。
痛いところ以外を触るのが私。
だから不思議くん扱いされるかもしれませんね。
治療は探偵の推理小説なんかに似てるな~と良く思います。
現場証拠があって、犯人のアリバイがあり、被害者がいる。
ひとつひとつ謎を解き明かして、少しでも患者様のお役に立てれば幸いです。