腰が抜けた・症例1
40代女性
主訴:立てない歩けない (腰が痛すぎて)
徐々に痛かった腰痛が朝起きたら突然歩けなくなった。
既往歴:帝王切開経験あり
何度かぎっくり腰は経験
内科疾患特になし。
所見:ハイハイで来院されました。
何かに掴まってやっと立ち上がれる状態。
体幹伸展は痛みながらも辛うじてできるが、前屈は不可能。
寝返りも困難。
両大腿部外側に圧痛。
両仙腸関節部に激痛。(飛び上がるくらいの)
施術:うつ伏せでの下肢伸展は可能だったので、腰椎の施術は後回し。
まずは真っ直ぐ立てるようにしないと患者様の日常生活が困難。
特定のポイントの検査・診断によって、
原因は骨盤の緩み過ぎだと判断し、骨盤を締める。
しかしあまりの痛みだったので、患者さんの恐怖心も半端ない"(-""-)"
まずは患者様の手で、脳の反射を用いて、知らない間に骨盤を締める。
私『ちょっと手を貸してね~』
患者『???・・・はい。』
私『ちょっと撫でるよ~』
患者『???・・・あっ、はい・・・』
少し時間がかかります。立てないくらいの緩み方だったので。
20分経過・・・
私『どうかな~ここ押さえるとまだ痛む?』
患者『いや、さっきよりかなり減ってます。なんで??』
かなり患者様の恐怖心も減ったところで必殺技!!!
私『ちょっとだけ強めの押さえ方するけど、痛かったら止めるから言ってね』
患者『わかりました。』
特定のポジションからの、エネルギー注入すること約3分。
グググっ・・と骨盤が締まりだす。
私『一度頑張って立ってみましょうか?』
患者、何事もなかったようにスぅっと立つ。そして歩く。
患者『エッ、エ”~~~っ!!歩けるし!!!』
\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
考察:腰が抜けるという現象。
はっきりとしたデータはないものの、季節の変わり目に多いような気がします。
普通の腰痛とは違い、腰椎にはほとんど異常が見られません。
身体の中心部の骨盤、仙骨と腸骨を結ぶ仙腸関節が緩んでしまうと、
下肢も上肢も力が抜けます。
全身ゆるゆるなんです。
自分でできる予防法もあります。
抜けた方には教えますよ~!
なんせ、この方、病院でブロック注射を打ってもらったが、
全く効果がなかったばかりか、逆に痛みがひどくなってしまい・・・
診断は大切ですよね。
痛み止めも時と場合によりけりです。
まずは原因を知りましょう!