滋賀県長浜市の悠オステオパシーセンターの藤元大輔です。
お盆前の9日から13日まで5日間、大阪で開かれた国際セミナーに参加して来ました。
今回のテーマは『オステオパシーにおける産科学・ストレスと免疫と回復力』です。
講師はカナダからお越しいただAnne-Julie Morand D.O.(アン・ジュリー・モーランドD.O.)です。
またテーブルトレーナーとしてAlexisD.O(アレックスD.O.)も来日してもらえました。
Anne-Julie Morand D.O.はカナダの名門マギル大学にて神経心理学を修了した後、Philippe Druelle, D.O.の創始されたモントリオールのオステオパシー大学でオステオパシーを学び、現在は同大学での講師を務める傍らヨーロッパやロシアにおいても産科学や神経科学を教えておられます。
妊娠前から周産期、産後に至るプロセスへの対処、どのようにして伝統的なオステオパシーを適応させていくかといった、とても素晴らしい講義内容でした。
この産科領域でオステオパスが提供できる事はとても多くあり、母体の心身の健康やより円滑な出産を促進するのみならず、人生で一度しかない出生を最善なものにできる事は、子供のその後の人生や心身の健康状態に対しても素晴らしい影響を与えると考えられています。
受胎、妊娠、出産、産後に関する最新の情報を臨床で応用できるものとして高く評価されており、生理学や総体性、自己調節の概念を妊婦のホルモンの実態と結び付けて考える事を可能にする。出産準備から出産、そして床上げ、産後に至る各期における妊婦に応用されるオステオパシーの特殊性をじっくりと学ぶ事ができる。というような目的で行われました。
なかなか国内でも産科学について学べるセミナーも少ないので、参加者の数もとても多かったです。
この数年、どっぷりとオステオパシーの魅力にはまり、毎月勉強に明け暮れる日々。
一番大切な体の構造(筋・骨格・内臓系)を勉強して、実戦を繰り返していました。
それでも、精神的な疾患や、過去のトラウマ系の疾患に関してはなかな施術効果があげられなかったりしていました。
今回のセミナーは甲状腺や子宮・卵巣・胸腺などホルモンを分泌する器官の勉強が出来ました。
このタイミングで内分泌系・ホルモンの勉強が出来て本当に良かった。
自分の中で足りなかったピースがまた一つパチンとはまった感覚がありました。
セミナーから帰って来て現場で施術して、とてもしっくりくるものがあります。
筋骨格系・内臓系に加えてそれを調節する血液・神経・ホルモン。この全てが統合されて初めて生命が動き出すんだなと感じてます。
まだまだ目指す高みにはまだ遠く、目標としている先生方にもまだまだ及びませんが。
今、出来る範囲、手の届く範囲の患者様の施術はベストを尽くせるように。
何より今回アンジュリー先生よりとても大切なことを教えていただきました。
それは『施術者自身を整えること、施術者自身の人生を守ること』
当たり前のことですが、私自身が健康でなければ患者様は健康にはなりません。
ついつい日々の忙しさに負けてそれをおろそかにしがちですが、これは大切にしようと思います。
セミナーでもその実践として、セミナーの最初と最後に、瞑想やヨガなど、自分へのチェックインをしてくださいました。
自分を毎日、見つめ直す。
なかなかルーチンの毎日を過ごしていると、今の自分を見つめ直すという作業はちょっと手間に思えるかもしれません。
ですが、これも意外とやってみると気持ちも身体もスッキリして、とてもいい感覚に落ちる事ができます。
自分が本来の自分でいて、自分が望む自分になろうとする事ができる。
私は私。私は何者か?
自分が自分らしく生きて健康なら、周囲の人にも自然に笑顔が増える。
悠に通ってくださる患者様の笑顔が増えて、そのご家族や周囲の人たちも幸せになれるように
もっともっと頑張って成長したいと思います。
余談ではありますが、今回のセミナーも毎晩楽しく宴会でした♪いつも私に指導して下さる先輩方、一緒に突き進んでいく仲間たちに感謝感謝のセミナーの日々。休みなのにお勉強なんですね!と患者様には言われますが、私には何よりの幸せな時間です。自分も成長し、息抜きに気の会う仲間と過ごし、セミナーから帰ったらまた患者様に還元できる。こんな幸せな治療家人生って最高だと思います。
でもお酒は、少しは自分を守るために控えましょう(笑)