ぎっくり腰・症例1
40代男性
主訴:米俵を持ち上げた歳、腰にかなりの激痛
以来、腰が真っ直ぐ伸びなくなった
既往歴:過去にも何度かぎっくり腰をしたことがある。
左下腿に大きな裂傷。
3年前に腰椎3番~4番に椎間板ヘルニアの手術。
所見:下肢に痺れや痛みはない。
SLR(下肢伸展拳上検査)異常なし。
体幹前屈は問題なくできるが、腰を反らすことは全く不可能。
腰椎5番に変位。
左下肢と右上肢に特有の捻れ。
施術:まずは急性の痛みを取る為、腰椎5番の変位にタッチ。
1分ほどで骨が動く。
この時点で患者に動きを確認してもらう。
私『どうですか?一番原因となっている腰椎の歪みはとれましたが。』
患者『おっ、だいぶ腰を反れるようになったわ~(笑)』
あとはじっくり細部まで身体の捻れを摂っていく。
仕上げは○○整体。
私『いくよ~っ!』
患者『うわっ、これ何~(笑)』
『全然関係ないとこの皮膚が伸びる~』
考察:ぎっくり腰。
昔、学生時代の教科書には【魔女の一撃ぃぃぃっ!】と書いてました(笑)
魔女の一撃だから魔法攻撃か?マジックか?
どうせヤラれるなら美人魔女にやられたい。なんて妄想したり・・・
腰痛は鑑別診断さえしっかり出来れば、そんな複雑なものでもありません。
今回のケースは、身体の捻れがあるところに重いものを持ち上げたので、
負担が一気に腰椎5番に集中したのでしょう。
この方は腰椎3~4番が手術によって全く機能していません。
腰の基本は5番。でも機能には上部腰椎も大切。
すべての腰椎が柔軟に機能することで、身体は生きてくる。
誰かに負担を押し付ける。そのしっぺ返しはきっとくる。
身体も社会も【和】ですよね。